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押忍

 対するカワベは瞑想によって魂を高める。

 今在る自分、そして周りを想い、少しずつ着実に心の力を蓄え、全身に浸透させて行った。

 その結果が、肉体の強化、回復である。


「ゆくぞ、超人勇者」


 老人とは思えない筋骨隆々の体を晒したカワベは、両の拳を握り、無造作に歩いて距離を詰める。

 一歩、また一歩と進む度に、カワベの全身が大きくなってゆく。

 遂には見上げる程の体躯となった。

 ユウは額に汗を(にじ)ませながら、真っ直ぐカワベを見上げる。


「来い」


 ユウの言葉と同時にカワベの無数の拳撃が放たれた。

 それは巨大な体躯に似合わぬ速さでユウの全身に突き刺さる。

 肉破れ血が噴き出した。

 誰もが一方的な展開に瞠目(どうもく)する中、放たれるカワベのとどめの一撃。

 両の手を組み合わせての振り下ろしの剛拳。

 威力は絶大なのは間違いない。

 最大の一撃だ。

 その時、ユウが叫んだ。


EXCEED(エェェクシィィィドォォッッッ)!!!」


 そしてユウの細腕から繰り出される神速の右の拳。


「ァ……!」


 振り下ろしたカワベの剛拳は弾かれ、その全身に斬撃の様な傷が一瞬でついた。

 そしてユウの比ではない、凄まじい量の血が噴き出す。

 苦悶の表情でゆっくりと後ろに倒れたカワベ。

 見下ろすユウは拳を引いて残心の構え。


「押忍」


 同時にぐるると腹の音が鳴った。

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