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職業決定
それは現在のレインでは覆すのは難しい。
レイン自身がそう思った。
勝てはしない。
どう戦力分析してもそれは変わらないはずだ。
天才ともてはやされてきたレインだからこそ分かる。
人間の天才ではここが限界だ。
超人なら凌駕出来ただろう、とユウやカワベを見て思う。
ユウは何やら調子が良くなさそうに見えるし、カワベはその力をまだ何も見せていない。
だが分かる。
自分よりも強いと。
泥島よりも強いと。
「全く、参りましたね」
超人の領域はかくも高い。
だからレインは思う。
その領域に今はまだ届かないと。
“今はまだ”届かないと。
ならば。
「本当はね、このまま通用してほしかったんですよ」
ならば、今より進んで届かせればいい。
今を過去にすればいい。
「だって俺はね、今の俺に愛着がありましたから。 何の職も取らないまま天才と言われ続けた俺にね。 でもそれももう終わりですよ。 職業決定、騎士LV1」




