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お前に服部の何が分かるんだよ
泥島もまた、油断はしていない。
ユウ、タツキ&ゴウ、そしてあずみを冷静に見る泥島の心は静かで、なのに燃えている。
「裏切り者のメイド?」
泥島の口からついて出た言葉は、レインへの反応だった。
この場でメイドの格好などしているのは服部あずみしかいない。
泥島はこの世界に共に来た者たちを思い浮かべる。
アリス、服部あずみ、池中瑠璃、高木亜実、穴倉羊透、他一名。
みんな、分かりやすい様でいて、よく分からない奴ばかりだ。
ケンカだってする。
離反も時にはある。
だけど完全には切れない。
そういうものだ。
他一名にしてもそうだ。
泥島はそう思っている。
だから頭に来た。
今、泥島は服部あずみと相対する立ち位置にあって、何なら一戦交えることすら想定していた。
簡単に言えば、今は敵だった。
だが、他の敵に軽々しく裏切り者呼ばわりされると、許せない気持ちでスーッと血の気がひいた様な感覚になった。
ゴーレムの泥島に血はないが、である。
「お前に服部の何が分かるんだよ」




