表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2164/2233

あずみの逃げ

 あずみは何も分からぬまま。

 ごまかされたとも言えるし、あえて騙された様なところがある。

 あずみは本能的に不穏さをかんじ取り、この場は穏便に流そうとしたのだ。

 そこには何の他意もなく、ただ引き下がっただけだ。

 今突っかかり続けても何も変わらないだろう、という無意識的な諦めもあり、そして、自分によくしてくれる里と兄貴分たちが、分かりやすく悪事に手を染めているとは思いたくなかった。

 だからとりあえず、一旦考えを止めたのだ。


「兄者たちは、みんなにも挨拶してくるのでござろう?」


「ああ。 行こうぜ、エタース」


「早いうちに行くか」


 どうということもない会話。

 しかしそこには、この場を解散させたい気持ちのあずみと、この場から離れたい気持ちのシャサたちの思惑が重なった会話だった。

 シャサたちが歩いてゆく。

 その背中を見つめるあずみは、しばらくすると別方向へ向き、軽く跳躍した。

 そして家の屋根へと、音もなく飛び乗った。


「おじいちゃん、拙者は木の実でも採って来るでござるよ」


 そして門外へと跳び、跳躍の度、あっという間に屋敷から離れてゆく。

 ネネクレアがどうなるのか、知りたいが知りたくない。

 知ればあずみはネネクレアを解放して、里やシャサに敵対行動を取る気がした。

 だから気になりつつも、深いところまで知ろうとせずに、ある種、逃げたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ