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会いたくはなかったぜ
戦力にはならなそうだ、とシャサは思った。
あずみは強いが、味方にはならないだろう、と直感したのだ。
「会いたくはねえな」
言いながらシャサが屋敷に入ろうとすると、戸の前にあずみが座っていた。
メイド服に赤いマフラーをしていて、シャサは、「相変わらず何だその格好は」と、思うままのことを言った。
するとあずみも間髪入れず、「兄者こそ」と言い返した。
全身真っ赤なシャサの服は、あまりにも目立ちすぎる。
「忍者らしくしろでござる」
「お前こそ」
シャサは、会いたくないと言ったそばから、あずみに会ってしまったが、それは嫌っているからではない。
むしろ、好きか嫌いかで言えば好きだ。
「拙者とは会いたくないんでござるか」
だが、今回は。
「会いたくはなかったぜ」
そう、会いたくはないのだ。
「何故でござるかな?」
あずみがシャサに問う。
その時、ネネクレアを抱えたエタースが、門戸から入って来た。




