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神殿出身者のイデオロギー
「この辺でいいだろう。」
ガインが選んだ場所は、ブレブロからほど近い丘陵地だった。
とはいえ街道とは離れており、この異形の騎士が自分に如何程の力を叩きつけようとしているかが、ジャン・ジャックは容易く感じることが出来た。
「一つ訊いておこう。何故、無名のパーティーに参加した?聖騎士よ。」
哂うジャン・ジャック。
ジャン・ジャックを見やるガインも嗤う。
「仲間が己を望んでくれたからだ。しかし、それだけではないな。己はやり残した宿題を片付けたいのだ。貴様はその一つだ。神殿を破門された狂人よ、今回は容赦せんぞ。貴様を殺した後に捕縛させてもらう。」
ガインは、背負う大剣の柄を右手で持ち、鞘ごと振りかぶる。
そして左手で柄頭を握った。
ジャン・ジャックは両足を肩幅以上に広げ、両腕をだらりと下げて腰を落としてから、右肘を自分の膝上辺りに乗せて静止した。
斜に構えてガインを睨む。




