表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2104/2233

相づち

 だが、ことを荒立てる気はない。

 アリスがそれを望んでいないことが歯止めをかけた部分はあるが、それよりも今、穴倉が気になるのは、クマガイが動いたことだ。

 クマガイは、穴倉と同じ様に造られた異形の存在でありながら、性格的変化がとてつもなく大きい。

 イルマとクマガイは縁もゆかりもなく、初対面で、絡みもない。

 なのに助けた。

 かつてのクマガイならば、女性への下心で近づく様なことはあるだろう。

 だが、今回そういった雰囲気はかんじず、ただ義憤に駆られた姿に見えた。

 何がクマガイを駆り立てたのかは穴倉には分からない。

 だが、だからこそ興味をそそられた穴倉は、クマガイを観察したい衝動に支配され、ひたすらに凝視する。

 その視線に気付いているクマガイも、ちらちらと穴倉の様子をうかがっている。

 イルマを襲撃した瞬間に立ち会った為、穴倉に対する警戒心はあるが、だからといって緊張感がそこまで高まるわけでもなく、不思議な気持ちで落ち着かないクマガイ。


「どうしたもんかねえ……」


 お陰で、口をついて出たのは、穴倉を指しての言葉だったのだが、周囲には伝わらず。


「だね」


 それどころか、当の穴倉に相づちを打たれる始末。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ