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テメーコラ

 フォンテスは一瞬アリスを見た。

 アリスもフォンテスを見て、続けてイルマを見た。


(気丈なお姉さんだわ)


 今はもう堂々としているイルマ。

 その様子にアリスは感心する。


(このお姉さん、最初めっちゃビビってたけど、一瞬で落ち着いたわ。 こりゃあ勇気ハンパないわ)


 アリスは大雑把な性格だが、意外と他者の変化に敏感だ。

 それは野性の勘であり、優しさ故の気遣いによるものでもあったが、意外と状況を読めていなかったりする。

 アリスは、デシネとイルマがただならぬ関係であること、デシネに支えられて心を持ち直したことなどには一切意識を向けず、イルマがただ勇気を振り絞ってフォンテスと向かい合っていると思って感心している。


(吸血鬼相手に頑張っとるわ。 これで味方になってやんなきゃ男じゃねぇわ)


 イルマの肩を持つ気になったアリスは、フォンテスとイルマの間に割って入り、そっと手を挙げ、猫なで声を出す。


「お姉さぁん、俺、炎使えるわぁ」


 柔らかい笑顔で、一切の威圧感を与えない様に、精一杯トゲのない態度を取るアリス。

 だがマシアスが突っかかった。


「テメーは今関係ねー。 すっこんでろテメーコラ」


 マシアスとしては、今はイルマとフォンテスが話している最中で、そこに出しゃばるアリスは邪魔な存在。

 アリスからすれば、吸血鬼たちはかつてアリスが一人で圧倒した“昔の敵”。

 故に、上から目線で言い返してしまう。


「あ? 何だザコ、テメーコラ」

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