表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2061/2233

気圧される女

 突き出す刃に電光がはしる。

 大剣の切っ先は見事に研ぎ澄まされていて、雷電の力を帯びている。

 しかし、女の作り出す障壁を打ち破る力などないと、ガイン自身が確信していた。

 しかしガインは、(いささ)かも加減することなく、全身全霊で風雷牙を繰り出す。


「ウォォォォォォォォォッッ!!」


 無論、刃は何かに阻まれて、一瞬押し返される。

 だが即座にガインは押し返し、また弾かれては更に押し返す。

 その度に、金属を打ち鳴らした様な激突音がして、次第に、大きく重厚な音へと変わってゆく。

 一撃ごとに音の間隔が狭まり、次第に拮抗して長鳴りの音と化し、遂にはガインは壁と激突したまま静止状態となった。

 女は、見えない壁が刃を阻むはずだと思いつつも、両手を突き出し、壁に魔力を込める。

 更なる強度を加えた壁は、通常ならばガインの刃を容易に跳ね返すはずだが、そうはならず、ガインは突貫の姿勢のまま、壁に大剣の切っ先を突き立ててそこにいる。


(おれ)は」


 ふと目が合って、女は、燃える様なガインの眼力に、心のどこかで気圧(けお)された。

 それは、ほんの少し。

 気圧されたのは、本当にほんの少し。

 だがそれは、大きな心の乱れとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ