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ガインの心に闇
熱線砲が破れた。
それは誰しもが驚くことだった。
中でも一際驚いていたのはガイン。
女に向かって走りながら、愕然としている。
(あれを防ぐか)
ガインは大剣を構え、攻撃準備に入った。
大剣が雷電を帯び、風雷牙の体勢である。
(ならば、己の風雷牙も)
通じないのではないか?
その思いに駆られるガインの足が微妙に鈍った。
その瞬間。
「……」
何者かが、ガインの心に語りかけてきた。
「……」
その言語はガインが聞いたことのないもの。
だから、何を言っているのか分からない。
だが、意味は伝わってきて、心で理解出来た。
「……」
ガインの心に闇が入り込んで来る。
「……」
(あの黒い球か)
そう、黒球である。




