表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2044/2233

ああ、いいよ

 熱線が射出される瞬間。

 穴倉は驚きで目を丸くする。


「!?」


(何が)


 クマガイが目の前から消えた。

 熱線砲で()き消えたのかとも思ったが、手応えがない。

 そして何より、戦いが終わった気がしない。

 と、その時。


「!!」


 穴倉の左上腕に痛みがはしった。

 見るとそこにはクマガイがいる。


「ぐっ、う」


 痛みで漏れた声は最小限。

 それは穴倉なりの意地だった。


(やられた、な)


 見ると、穴倉の左腕は(えぐ)れていた。

 それがクマバズソーによる傷なのだと穴倉には分かった。

 既に回転(バズソー)は止まっていて、顔を突き合わせる距離にクマガイの顔がある。


「穴倉、俺の勝ちだよ」


「そうか」


 二人とも動かず、静かに見据え合う。


「片手の風を止めたんだ」


「そうか」


 熱線砲を撃たれた瞬間、クマガイは右手の風の放出を止めたのだ。

 そして、残った左手からの風圧で、右方へ吹き飛んだ。

 その風で熱線砲を避けたのだ。


「もう、いいだろ?」


「ああ、いいよ」


 新たな心の交流は何もない。

 だがまた、しばらくは一緒に行動出来るかもしれない。

 クマガイはそう思った。

 どこか穴倉に認められた気がしたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ