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三度目の正直
迎え撃つ穴倉の言葉と同時に、クマガイが縦回転を開始した。
風が吹き出すと、すぐにトップスピードになる。
そしてクマガイは穴倉めがけて突貫をかける。
微動だにしない穴倉。
受けて立つつもりなのだ。
その様子を見たクマガイは、バズソーの勢いそのままで、考えを巡らせた。
(本当に受けるつもり? じゃあダメージ覚悟で、クマバズソーの何がいけないか、しっかり見極めてやる)
クマバズソーの回転が衰えることなく、穴倉の触手の盾に接触した。
瞬間、火花を散らしながら、触手が寸断されてゆく。
そのさ中。
「ッ!!」
触手の中に炸薬弾が仕込まれており、バズソーの刃が触れた瞬間、爆発した。
(ここまでは一緒! だけど!?)
爆発の火力が、勢いが、先程とは雲泥の差。
炸薬の量が増量されているのだ。
「くッ、そッ!」
爆発の直撃を受けたクマガイだが、バズソーの回転部分はやはり無傷。
爆風に呑まれても回転をやめず、さらなる突進を試みる。
と、ここで、クマガイの両腕に痛みがはしった。
そしてまたしても吹っ飛ぶ。
クマバズソーの回転は止んでいて、技が破れた格好だ。
だが、クマガイは折れない。
「っ……! そういうことかっ! 三度目の正直だぁぁっ!」
「また来るか」
「行ってやるよ! クマバズソー!」




