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再度のクマバズソー
だが、意地がある。
ここで退きたくない。
故にクマガイは、再度のクマバズソーを狙う。
「行くぞ、穴倉」
クマガイは体から風を吹かせながら、前傾姿勢になる。
そして、真正面から穴倉を睨む。
対する穴倉も、クマガイを見るが、その目は闘志があるのかないのか、分からない様な穏やかさ。
「……」
無言で何を思うか、穴倉は構えない。
触手の盾は作るが、その後ろで脱力した様子。
その姿を見ながら、クマガイは、さらに前傾姿勢になった。
黒い体毛が根本から毛先に向かって、更に黒くなる。
硬度もさらに上がる。
しかし、それでいて風に吹かれてしなやかになびく。
息をゆっくり吸い、深く吐いて、もう一度ゆっくり吸ったクマガイ。
「クマバズソー」
「来い」




