表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
203/2233

隣我(リンガ)

鳥に寄生した、生命のリンガの種こと高木亜実が、空飛ぶスライムクイーン池中瑠璃と別れて向かったのは、王都。

着いたのはもう日暮れだった。

その一角にある平屋の病院に、意識不明の少年が入院している。

高木は、その少年の病室にほど近い木の枝の上で待つ。

週に一度、昼になると、母親が少年の世話をしに来る。

窓を開けて空気を入れ替えるその時に、高木は飛んでこの病室に入るのだ。

「また来たのね、ピーちゃん。」

力なく手を出す母親の掌に乗り、おとなしく座る。

テーブルの上には、一度意識が戻った少年がせがんだ鳥かごが置かれている。

母親が鳥かごの華奢な格子戸を開けると、高木はその中に入った。

「お前はお利口さんね…。」

母親はしばらく高木を眺めた後、帰って行った。


「行きましたね…。」

鳥の脳に伸ばした触手を引き抜きながら、口から這い出るリンガの種、高木。

すると、鳥が泡を吹いて昏倒した。

小一時間もすれば、鳥は何事もなかった様に起きるのだが、高木に寄生され乗っ取られていた間の記憶はない。

高木は、種から不自然に伸びた根をざわざわと動かして、少年ににじり寄って行く。

そして口から入り、奥へ、奥へと根を伸ばし、無数のごく細い根で脳に絡みつき、少年を支配した。

高木に掌握された少年は、窓のへりによじ登り、外に向かってジャンプする。


飛空魔法(フライ・イン・ザ・スカイ)。目標は、ガムドムルァの森ね。」


そして少年、いや、高木亜実は飛び立った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ