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穴倉羊透という魔物

穴倉が初めて捕食した魔物は、ゴブリンだった。

女神のいたあの花畑で、体躯四つ葉のクローバーを探していたら、いつの間にか見知らぬ森にいた穴倉にとって、この世界は未知でしかない。

女神との対話で、自分が変異種で、一代限りのレアな魔物だという説明は受けた。

通常のスケルトンもぐらのLV6相当の力を最初から持っている、との説明を受けたが、そもそもスケルトンもぐらという意味のわからないモンスターが強いのか弱いのかすら、穴倉にはわからなかった。

しかも、ゴブリンという種族は、体躯が小さいはずなのだが、小動物サイズの穴倉から見れば、十分大きかった。

ゴブリンはこちらを視認するなり襲って来たが、穴倉が触手で絡み付き、首や胸を圧迫して絞めてみると、あっけなく息絶えた。

触手からは棘が出ていて、そこから血が吸えることに気が付いた時には、吸い尽くしたゴブリンの干物が出来上がっていた。

残さず喰い終わると、穴倉の体は、一回り大きくなっていた。

通常の魔物ではないとはいっても、魔物として自分がそう強いとは思えなかった穴倉にとって、体の肥大化は、単純に強さとイコールで結ばれていると信じたい事柄であった。

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