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我々吸血鬼

 集まる視線。

 だが、そこに吸血鬼たちからの強い視線は一つもない。

 穴倉の変化をただ眺めているだけだ。

 シャノンが言説を続ける。


「……吸血鬼には、あの様に、食したものを(コピー)する能力はありません。 我々吸血鬼には……ッ……!」


 ハッとするシャノンに、吸血鬼たちの視線が一瞬集中する。

 視線には鋭さ厳しさはかんじられず、むしろ、見守る様な暖かみをかんじたシャノン。

 フォンテス、イゴール、マシアスの三人は、まさに三者三様の性格をしているが、吸血鬼としての情緒は似通っている。

 激情に駆られやすいのが吸血鬼の特徴の最たるものだ。

 そしてその特徴の片鱗が、今、シャノンの言葉にあったのだ。


「………ッ!」


 黙りこくるシャノン。

 自分で言ってしまったことに閉口しているのだ。

 その姿を見て微笑を浮かべるフォンテス。

 目を瞑り、「そう、我々吸血鬼には、(コピー)する能力などない」とだけ言った。

 シャノンは無意識のうちに〝我々吸血鬼〟と言ったことを思い出す。

 離反しようとしたにも関わらず、〝我々〟と言ったことを、だ。

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