表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1994/2233

吸血と姿かたち

 ごくり、ごくりと、何かを飲む様な音がその場にこだまする。

 地上にいる者たちは、皆、穴倉の様子を遠巻きに見ていた。


「……血を飲んでいるのか」


 そう言ったのはジャン・ジャック。

 険しい表情のジャン・ジャックだが、不快に思ったり、青ざめたりといったわけではない。

 異形の魔物が異形としての営みをなしていることを、ただ見ているだけだ。


「……その様だな」


 答えたのはフォンテス。

 吸血鬼となって日が浅い、吸血鬼の長。

 フォンテスは、本能のままに血を吸うことに抵抗などありはしない。

 だが、複雑な思いで穴倉を見つめる。


「……」


 他の吸血鬼たちも、穴倉に思うところがある。

 自分たちも穴倉も、吸血をなす魔物だ。

 しかし自分たちは人間に似て、穴倉は異形。

 この、吸血をなすという共通点と、姿かたちの相違点。

 ここがどうにも引っかかる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ