人を呪わば穴二つ
穴倉に殺された熊谷が目を覚ますと、そこは見渡す限りの花畑だった。
ここには見覚えがある。
女神と出会った、始まりの場所だ。
晴れ渡る空は、雲ひとつない。
気候は暖かく、心地よい日差しが気持ちいい。
「ああ!ち●こがあれば!」
何をする気だというのだろう。
と、女神カプリスの声がした。
『はーい熊谷くんお帰りー。あなたは死にましたー。』
女神カプリスの声がした。
しかし、その姿はない。
「女神さまー!どこですかー?女神さまー!」
熊谷は手をわきわきさせながら、女神の姿を探した。
またカプリスの声が聞こえてくる。
『変態性欲グマの熊谷くんとは会いませーん。夜な夜な私や女の子たちの名前をぶつぶつ言いながら、一人自分を慰める熊谷くん、ガチで気持ち悪いでーす。覗く身にもなってほしいでーす。』
「の、覗っ!?プライバシーの侵害だ!変態はそっち!覗き趣味の変態女神!」
『…盗撮野郎が何言ってるんですか。失礼ですよ。盗撮野郎の熊谷くん以外のプライバシーはちゃんと守ってます。』
「他の奴のプライバシーは守るの!?俺は!?」
『全部丸見え、丸聞こえです。』
「何で俺だけ!?差別だ!」
『前世での罪に対する罰です。』
「何であれぐらいで罪になる!未遂なんだし俺は無実!…あ、いや…。」
カプリスの、ちっ、という舌打ちが聞こえ、熊谷は怯んだ。
カプリスの声が一言毎に怒気に満ちて来ている。
『…反省する気はないんですね。なら、これ以上ムダ話してられません。熊谷くんにはさっさと生き返ってもらいます。ずっと監視してるんで、そのつもりで。』




