表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1987/2233

奥に覗く目は

 そして衝撃波が翼から放たれた。


「何ッ!?」


 その瞬間、デシネは咄嗟に顔の前で腕を交差し、防御の体勢を取り、全身に力を入れた。

 ゾミの背後という絶好の攻撃位置に入り込めたデシネは、今いる場所から吹き飛ばされまいとして、対衝撃の防御のつもりだったのだ。

 しかし、体を押される様な衝撃は来ず、代わりに、鋭い痛みがデシネの両腕を襲った。


「ぐぁぁぁっ!」


 その絶叫は、聞いた者が苦痛に思う程の痛々しさで、比較的近い距離にいたアリスが驚き顔になったほど。

 そして一瞬の間があって、デシネの両腕に、骨まで達する斬痕(ざんこん)がはしる。

 次いで、血が吹き出した。

 どす黒い色で、鮮明に赤い血よりもグロテスクに見える。

 不快げに顔をしかめたアリス。

 しかし、目をそらさずに、ゾミとデシネのことを見ている。

 デシネは叫んだ後、痛みで(うめ)いていたが、腕の傷は深いものの、骨を切断されるまでにはなっていない。

 しかも闘志は衰えていない。

 ()(まみ)れの腕の奥に覗くデシネの目は、鋭くゾミを睨んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ