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似た者同士

 いわゆる不機嫌さはない。

 というのも、クマガイがゾミとの距離を取るタイミングが、どんどん理想的なものになっているからだ。

 クマガイは、風の力を使った高速移動を、ことあるごとに使う。

 真っ直ぐ突撃し、真っ直ぐ退くので、ゾミが慣れれば、アリスたちの動きは単調に見えるかもしれない。

 だが、アリスは何も言わなかった。

 普段なら、もっとああしろ、こうしろと、指示をするところだ。

 しかし、アリスなりに、クマガイを信頼しているところがあり、言う必要はないと思った。


(退かなかったら、やられとったかもしれんわ)


 そしてクマガイは応えた。

 アリスは、それだけでいいと思ってしまう。

 このまま関係性がよくなるものと考える楽観的で単純な思考をしている。

 わだかまりがあったクマガイを信じ切るのは迂闊(うかつ)かもしれない。

 裏切る可能性はゼロではないと、考えるべきかもしれない。

 しかしアリスは、クマガイが裏切るとは思っていない。

 クマガイは応えてくれる様な気がした。

 ぶつかることがあっても、共にある。 

 アリス自体がそういう気性だし、クマガイもそうだと思った。

 似た者同士だから、ぶつかりもし、また結びつけると。

 だからこそ、デシネと共にあり続けようとしないゾミの振る舞いが気になるアリス。


「お前、おっさんと仲悪いんかよ?」


「……私に言っているのか?」


「他に誰がおるんや」


「……」


 顔をしかめたゾミ。

 すんなり話す雰囲気ではない。

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