1981/2233
矢と砲と
「気に食わねぇわ」
マシアスとアリス。
地上と高空。
その距離は、お互いの声が届く距離ではない。
だが、似た者同士。
ゾミに対する感情は一致していた。
「ああ」
そして呼応の声。
それは、マシアスに投げかけられたものなのか。
アリスに投げかけられたものなのか。
声の主は、穴倉。
デシネの妻の傍らで、高空から飛来する光の矢を睨む穴倉。
「熱線砲」
額から細く集束された灼熱の熱線が、光の矢を貫通した。
そして射線上その先にいるゾミに向かって伸びる。
「おのれッ」
ゾミは翼をはためかせ、その異能を発揮する。
熱線はゾミの手前でかき消えた。




