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気に食うか、食わないか
アリスは、自分の中で、何か納得出来る理由があれば、いつでもこだわりを捨てられる。
普段は自我が強く、対峙する者を踏みつけて自分のやりたいことを押し通す。
だが、真逆の行動に向かうこともしばしばある。
自己中心的で排他的なところもあれば、誰であろうと受け入れるところもある。
クマガイだってデシネだって受け入れる。
敵であろうと、何かきっかけがあれば仲間にする。
それは、ある意味で、相手を認めているということだ。
だが、しかしアリスが認めるのは、相手の強さやメリットではない。
心だ。
心の見える行動だ。
つまり、相手を気に入るか、気に入らないかなのだ。
アリスは気まぐれだし、いい加減なところがあって、相手の心を重ねて精査するタイプではない。
直感で物事を決めがちだ。
故に、裏切られることもあるかもしれない。
意にそぐわないことも多いだろう。
だが、そうなったとて、生き方を変えはしないはずだ。
何故ならアリスは、裏切られて、それが気に食わないならば、敵になればいいと思っているからだ。
気に入れば仲間にし、気に食わなければ敵になってブン殴る。
アリスにとってはただそれだけのことなのだ。
そこに疑問を抱いていないのだ。




