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アリ、全然アリ
「どこだ、一体ッ」
ゾミが思わず出した声。
その瞬間、アリスの掌から火炎が射出された。
「隙アリだわ、この野郎!」
アリスは即座に側方へと移動しながら、掌を左右交互に打ち出す。
「はーっはっはっはっ! くたばりやがれェッ!」
その度に火炎がゾミに向かって飛んで行った。
対するゾミも火炎を避けながら、掌をアリスに向ける。
驚くアリスはのけ反った。
「うェッ!?」
波動撃を警戒するアリス。
クマガイが同一の意識を持っており、即座に風を噴出し、推進力とし、アリスたちは後退する。
あっという間にゾミとの距離が開いた。
その後を追う様に、光の矢が飛ぶ。
ゾミが放ったものだ。
しかし、アリスは気にも留めず、波動撃を撃たれなかったことへの安堵の息を吐く。
すると、クマガイが語りかけた。
『ごめん! 距離取っちゃった……』
『俺だって今のは逃げるわ。 アリ、全然アリ』
そして飛来する光の矢を見据えるアリス。
『クマガイ、あのキラキラ潰すの手伝えや!』
またもや、アリスの掌から火炎が射出される。




