1971/2233
鉄拳と銀の翼
「ちっ、遅かったわ」
険しい顔で舌打ちしたアリス。
その声は硬い。
アリスは、ゾミのこめかみに叩きつけた拳に力を込める。
すると拳が炎を纏った。
(行けるか?)
アリスは、炎による追撃のダメージを与えようとするが、しかし、ゾミは火傷一つ負っていない。
再び舌打ちするアリス。
「ちっ……。 だよなぁ? ……そうなんだわ」
拳は一応届いたが、ダメージはない。
鋭い目つきでゾミを睨み付けるアリス。
「……」
アリスの能力により生み出された炎がかき消えた。
「天使よぉ、おめぇ、やってくれたわ」
ゾミの背中には、銀の翼が開いている。
翼の能力で、攻撃が効かない。
臨戦態勢を取るアリス。
そしてゾミ。
両者共に、険しい表情だ。




