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鉄拳と銀の翼

「ちっ、遅かったわ」


 険しい顔で舌打ちしたアリス。

 その声は硬い。

 アリスは、ゾミのこめかみに叩きつけた拳に力を込める。

 すると拳が炎を纏った。


(行けるか?)


 アリスは、炎による追撃のダメージを与えようとするが、しかし、ゾミは火傷一つ負っていない。

 再び舌打ちするアリス。


「ちっ……。 だよなぁ? ……そうなんだわ」


 拳は一応届いたが、ダメージはない。

 鋭い目つきでゾミを睨み付けるアリス。


「……」


 アリスの能力により生み出された炎がかき消えた。


「天使よぉ、おめぇ、やってくれたわ」


 ゾミの背中には、銀の翼が開いている。

 翼の能力で、攻撃が効かない。

 臨戦態勢を取るアリス。

 そしてゾミ。

 両者共に、険しい表情だ。

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