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俺も
そしてクマガイは。
「俺も」
ただ一言そう言うと、アリスを追って飛び上がる。
ごう、と音を立てて風が吹き、クマガイを押し上げた。
(今、ウダウダ考えてもしょうがない)
クマガイは、先に飛び上がったアリスをその視界に捉える。
(そうだろ? なぁ、アリス)
何かが劇的に変わったわけではない。
だが。
(みんなと一緒に俺もついて行く。 今はそれでいいんだよな?)
気持ちは晴れた気がした。
みるみるうちに、アリスとの距離が近付いて行く。
そんなクマガイを見上げる穴倉。
こちらも、気持ちは晴れやかと言えた。
「とりあえず、あの天使を倒すんだろうから」
援護射撃を行うつもりで、穴倉は上空のゾミを見据える。
体が脈打ち、額が割れて。
「混血、熱線砲」
そこから放たれる熱線が、空に向かってはしった。




