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男じゃねぇか、お前よぉ

 その神聖光を帯びた一撃に最初に気付いたのは穴倉だった。

 それは戦闘生物特有の本能だったのかもしれないし、偶然だったのかもしれない。


「光が」


 次いで誰もが上を見た。

 すると迫り来るのは、この場においては誰もが知っている光。


「!」


 デシネはすぐさま妻を見て、そしてすかさずアリスを見た。

 状況を瞬時に判断したデシネは、一も二もなく妻を抱え、アリスへ向かって投げた。

 アリスは少し驚きながらもデシネの妻を受け止め、デシネを見る。


「妻を頼む!」


 そう言うが早いか、デシネは波動の光に飲み込まれ、絶命そして消滅した。

 その一部始終をただ見ていたデシネの妻。

 しかし彼女が泣いたり叫んだりということにはならなかった。


「男じゃねぇか、お前よぉ」


 アリスがそう言いながら、組成魔法でデシネを復活させたからだ。

 復活しながら、デシネが言う。


「私は敵ではないのですか?」


 その言を受けながら、アリスは上空へと跳び上がる。

 そして叫んだ。


「俺はさっき言ったよなァァァァッッ!!」


 すると、昇るアリスを凝視していたデシネが、ふっと笑って目を閉じた。


「そういうことですか。 ……いいでしょう、あなたの仲間になりますよ」

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