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焦れるアリス

 アリスの思考は単純だ。


「お前の奥さん助けてやったんだから、お礼に俺を助けろや」


 (おおむ)ね、この言葉通りのことしか考えていない。

 そこには駆け引きなどは存在しない。

 アリスは、自分が駆け引きしないのだから、相手も駆け引き禁止だと思っている。

 ただシンプルにそう思っている。

 だが、アリスを計りきれないデシネは、慎重になってしまう。


「……何を企んでいるのですか」


「お前こそ」


 貸しを作ったから恩に着せてみる。

 本当にこれだけのことなのだ。

 しかしデシネはそう思えず、顔をこわばらせてアリスの動向を警戒する。

 このなかなか話が進まない(さま)に、アリスは()れ始め、苛立ちを素直に顔にあらわして、悪態を突き始めた。


「お前まじで何なん? 俺が仲間になれっつったらよぉ、はいお願いします、っつって仲間になれや。 ケンカ売ってんのかオイ、しばくぞ」


 アリスの恫喝(どうかつ)めいた言葉に、デシネが険しい顔になる。

 一触即発とまでは行かないが、不穏な空気なのは確かである。

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