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ヨモギ

「して、どの様な薬草だ?…リストを見ても薬草の種類などよくわからんな。しかも、街中で採れるものなのか?森に入った方がよいと思うのだが…。」

ブレブロを出て森に入ろう、というガインの提案をアリスは断り、薬店近くの森林公園で採集する気だった。

「簡単なやつだから、任せろ。まずはヨモギ。今、俺たちの足下にあるのがヨモギだ。」

「何!?これがか!?」

「確かにヨモギでござるな!しかし、これが薬草になるでござるか?」

「おうよ。ヨモギは、更年期の精神を鎮める治療薬とか、お灸のモグサとして使われたりするわ。体を温める作用があって、出血を止めたり、痰を取り除いたり、不妊症の治療にも使われるわ。部位で言うと、肺、肝臓、脾臓、腎臓に効く。」

「え、何でそんなに詳しいでござる?」

「俺は薬店の看板娘だぞ?お前らがただぼーっとしてるのと違って、お母さんにバスケットと薬草の本を借りて、散歩のついでに毎日色んな薬草を採って帰ってんだ。お前らみてぇな、単なるプータローじゃねぇんだよ。」

「な…!?あのバスケット、単に可愛いから持ってたんじゃなかったんでござるか…!?」

「ただのたかり屋の穀潰しではなかったのか!?何故こんな改心を…!?」

「…お前らは俺を何だと思ってんだチクショー。世話になってる分、小さなことからでもコツコツと恩返しをする。これが粋ってもんだわ。よし、茎ごとバンバンちぎって摘め。」

「アリス、本当は優しい、いい子でござるもんな。」

「やめろやめろ!俺のろくでなしキャラのイメージを壊すな!いいから摘め!えーと、次はバジル?これも知ってるよな!?食べたことあるよな!?」

「待て、己には恩返しがない気がするが…?」

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