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うわぁぁぁー
しかしその心配は、クマガイに伝わらず。
そしてクマガイは、錯綜する記憶に翻弄されながら、再び黒球の欠片に心を侵食されてゆく。
「あ……ああ……あ……」
クマガイの心が闇に包まれ、そしてクマガイが白目を剥いて、ガクガクと震え出した。
異常な様子だが、アリスは何も思うところなく、いや、むしろこれがクマガイだとすら思っていて、困惑しながら、口を大きく開いた。
「キィッショ……。 ウェェ~……」
「……!」
アリスの言葉に反応するクマガイ。
錯綜する意識の中で、アリスの困惑の声を聞いたクマガイは、頭をかきむしりながら絶叫した。
「うわぁぁぁー!」
クマガイにとって、アリスに困惑の目を向けられることは、何よりも耐え難いこと。
それは、クマガイにとって、アリスが特別な存在だと設定されているからだ。
だが、例えばその思いが破壊されたら、クマガイはどうなるのか。
(俺たちの関係は不変なのか?)
穴倉はふとそう考えた。
こうなると穴倉は行動に移す。
躊躇なく、だ。




