表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1894/2233

クマガイの心の隙

 クマガイは黒球から聞いてしまったのだ。

 アリスたちや自分が、造られた存在であることを。

 この世界自体が、アリスたちの為に造られたものであることを。

 造物主が別の世界にいることを。

 黒球が異界から来たことを。

 黒球の目的が、造物主殺しであることを。

 黒球の話を聞いたのがアリスならば、穴倉ならば、果たしてどう考えるだろうかとクマガイは思う。

 だが、答えは出ない。

 これがまたクマガイを不安にさせる。


(俺だけが……)


 不安感と緊張で、クマガイの呼吸が浅くなり、視界が揺れた。

 生身の肉体ならば、これはままあること。

 だが、今、クマガイはアリスの精神世界内にいる。

 精神世界のクマガイは、無論、精神体であり、身体的な不調が及ぶはずはない。

 だが不調は確かにクマガイに現れた。

 これはクマガイの心が作り出した錯覚に近い。

 だが、クマガイの心にとっては、自身で作り出した錯覚は真実となる。


(俺だけが仲間はずれ……ッ)


 クマガイの心は、今、不安定だ。

 黒球から聞いた話が、現在のクマガイの心に深く食い込んでいるし、アリス、穴倉の心が分からないことが、孤独感となる。

 そして孤独感が、クマガイの心の隙となる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ