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黒い球をどう思ってんだ
(俺は俺だわ)
何度。
何度これを思っただろう。
何度アリスは心の中で呟いただろう。
(だから)
アリスは穴倉とクマガイを交互に見る。
二人へも、思うところがある。
(こいつらもこいつらなんだよな)
かつてアリスが戦った池中瑠璃は、何かに動かされていた。
そして今回のデシネも。
(あのオッサンはどうやったんや?)
アリスの脳裏によぎるのは、デシネと黒球。
デシネの意思が、心がなかったとは思えない。
デシネは、黒球にいい様に転がされていたのではないか。
そう考え始めているアリス。
そこに何があるかは分からないが、何かはある気がしている。
故に、黒球を完全に倒したとも思えず、思うところがあるアリス。
「おめぇら、あの黒い球をどう思ってんだ」
そして黒球に言及する。




