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……
アリスは真剣な表情。
怒鳴り声には、多分に、警戒心から来る危機感が含まれていた。
「……」
「……」
穴倉、クマガイの両者が黙る。
二人が戦ったとて、アリスに損はない。
いや、むしろ得とすら言えるかもしれない。
アリスも黙る。
「……」
アリスは、二人の精神を自分の中に迎え入れはしたが、異物を招いたつもりはない。
異物とは、文字通り、異なる物、だ。
穴倉、クマガイのことではない。
アリスの両掌に火がともる。
火は次第に大きくなり、うねる炎となった。
アリスの戦闘態勢が整った格好だ。
穴倉、クマガイは、アリスに敵意を向けられたことに、思い思いの予想を立てる。
「……」
「……」
二人は、口には出さない。




