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クマガイは意外に目ざとい
業火にまかれてすぐに、黒球は弾けた。
それは一瞬のこと。
誰もがあっけないとさえ思った。
だが、だからこそ、一時、心が揺らいだクマガイ、そしてシャノンは思うところがある。
クマガイは、黒球から受信した言葉を思い出す。
(俺たちは、造られた存在……)
その真偽の程は定かではない。
定かではないのだが、クマガイは信じた。
黒球が嘘をつく理由がない、と思うからだ。
しかし、本当のことを言う理由があるかどうかも分からない。
そもそも黒球が何なのかも分からない。
(異界から来たって言ってたな……)
クマガイはこの世界にて造られた存在。
黒球は異界から来た存在。
つまり。
(俺たちの世界とその住人に干渉しようとしている奴らがいる?)
クマガイは意外に目ざといところがある。




