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勝たなきゃなんねぇわな
(まぁ、邪神でこんなもんやから)
アリスが狙うは、対話ではなく。
(もうちょい強くなりゃあ)
撃滅。
「勝てるやろ」
アリスの願いは神殺し。
現在、女神の様な存在、女神と等しい存在となっているアリス。
自分が一体どういう生命体なのかは計り知れない。
だが、自分が何者かはわかる。
そして、仲間たちが何者なのかも。
故に、見えてきたと思っている。
神の玉座に座る自分と、侍る仲間たちが見えてきたと思っている。
アリスの言葉に穴倉が頷いた。
「お前がそう思うんなら、勝てるんじゃないかな」
穴倉は、邪神デシネの黒球と、自分の自爆の話だと思っている。
アリスは、神への勝算について独りごちたのだが、そうは捉えられなかったのだ。
アリスの口もとには笑み。
「勝たなきゃなんねぇわな」
それは、アリス自身への言葉であり、穴倉への言葉でもあるのかも知れなかった。




