どこに文句言うたらええんか教えてほしいわ
アリスの中で、仲間たちは導くべき存在という認識になり始めている。
服部あずみ、池中瑠璃、高木亜実、泥島保典、穴倉羊透、クマガイ。
全員が全員、人間ではない。
それはアリスも含めて、だ。
今の生においてはもちろん、前世の記憶も偽りのもの。
思い出も何もかも、造られたもの。
それを皆に告知するべきか。
告知しないべきか。
このことに、アリスは悩む。
だが、どちらにせよ変わらないとも思う。
(どいつもこいつも、俺には必要だわ)
だから、どうだっていいと思う。
仲間たちも同じ様に思ってくれたらいいな、と思う。
「まぁよぉ、俺もお前も大変だわ」
だから、アリスの口をついて出たこの言葉には、色んな意味が含まれている。
アリスは悩みがあるし、穴倉は軽いノリでアリスに自爆させられる。
その性質は違うが、どちらも、この世界の歪みのせいで起こることだと、アリスはぼんやり考えた。
穴倉を自爆させようとしているのはアリスだ。
しかし、それにしても、復活魔法があったり、自分たちが人間でないという、与えられた状況をもとに今が成り立っている。
それに対する怒りや不満が、アリスにはぼんやりある。
(この世界の変なとこ、どこに文句言うたらええんか教えてほしいわ。 一発殴ってやりてぇわ)
故に、この世界の神との対峙を、アリスは望む。




