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もっかい自爆してみてくんねぇ?
だが、穴倉の複雑な思いを、アリスは知る由もない。
ただし、何となくだが、気がひけているのはかんじられた。
それをアリスは、罪悪感によるものだろうと思った。
穴倉は自爆によって、アリスを絶命たらしめた。
それを申し訳なく思っているのだろうと、アリスは予想したわけである。
「おめぇ、俺を自爆でヌッコロしたわ」
「そっか、ごめん」
穴倉の返答は淡白で、一見、普段と変わらず見える。
しかし何らかの感情の揺らぎを確かにかんじたアリスは、ここぞとばかりに斬り込んだ。
「これはよ、おめぇ、俺に借りがあるわ」
「そっか。 俺はどうしたらいい?」
穴倉が乗ってきた。
そして言うことを聞こうとしている。
故にアリスは前言を翻そうと思い至る。
そして穴倉に依頼する。
「穴倉、やっぱおめぇよぉ、もっかい自爆してみてくんねぇ?」




