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悪薬の毒
怪訝な顔のアリスと、神妙な顔のジャン・ジャック。
驚きのけぞるアリスだが、それは理解が追いつかない為。
(あんな無敵感あるのによぉ、死んでるって意味わからんわ)
しかし、すぐに思索は巡り、一つの事象に行き当たる。
「おめぇが殺したってことか」
「邪神が死んでいるならば、その可能性は高いのではと」
「毒か」
「はい」
ジャン・ジャックの予想では、邪神デシネに注入した悪薬は効いたということなのだ。
「悪薬の毒は、邪神の全身くまなく回ったはずです」
ジャン・ジャックは思う。
十中八九、デシネを倒せているはずだと。
その理由は一つ。
「毒が回った状態で、人間体と邪神体が分かれる時間がありました。 そうなれば人間体は瞬く間に衰弱するはず」
「でかしたわ」
アリスは黒球をじっくりと眺める。




