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邪神デシネは、既に

 それはある確信を抱いているからこその輝き。

 ジャン・ジャックには、確信を抱ける行動をしたという自負がある。

 それは、命を賭した行動のこと。

 (いな)

 命を投げうっての行動のこと。

 生命力を全て注ぎ込んで、デシネに悪薬を注入した行動のこと。


「アリス様」


 故にジャン・ジャックは、アリスにそのことを伝えようと、話しかける。

 今、デシネに起こっているであろうことを伝えようと、話しかける。

 するとアリスがジャン・ジャックを仰ぎ見た。

 二人の目が合い、アリスが口を開く。

 口内の尖った牙がちらりと見えた。

 魔族の名残がある牙であるが、ジャン・ジャックは恐怖をかんじない。


「どうしたよ? あぁ?」


 答えるアリスの雰囲気は、存外柔らかい。

 ジャン・ジャックに対して、警戒心や刺々(とげとげ)しさの類いは見られない。

 それは、アリスがジャン・ジャックを仲間扱いしていることの表れであり、ジャン・ジャックにとって、何よりも嬉しいこと。


(この方についていこう)


 故に、改めてアリスへの追従を決意するジャン・ジャック。

 しもべとして、伝えるべきことを伝えようと、(ひざまず)く。


「申し上げたいことがございます。 邪神デシネは、既に死亡しているのではないかと」


「おぉん!?」

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