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二人の沈黙
フォンテス、アリス。
二人の頭の中には同じ光景がよぎる。
「……」
「……」
黒球を見て、二人は押し黙る。
攻撃を飲み込む黒球は、ただ静かに浮いていて、二人の記憶を刺激する。
思い浮かぶは穴倉の自爆。
灼熱球になった穴倉の自爆。
「……」
「……」
そして飲み込まれた自分たち。
対処法なく敗れた自分たち。
「……」
「……」
沈黙は、対処法を思い付かないが故。
穴倉の自爆に飲み込まれた時のことを思い出すと、何も出来なかった無常感だけが押し寄せる。
そこにガインが来た。




