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おう、そうするわ
踏むのはまさに今、という時に、穴倉がポツリと言う。
「これ背負ったら、かなり可愛いんじゃないの?」
止まるアリスの足。
そしてクマガイを踏むことなく、地面を踏んだ。
眉を段違いにしながら、アリスが穴倉に視線を投げかける。
「あ?」
「だから、お前が背負ったら、かなり可愛いんじゃないの?」
落ち着いた口調の穴倉は、照れもなく、ただ思ったことを口にした。
その内容はアリスにとって満更でもないもので、「まぁまぁまぁ、俺が背負ったら、まぁなぁ」という言葉と共に、笑顔を引き出した。
機嫌がなおったアリスは、クマガイを拾い上げ、いそいそと背負い始める。
「どうよ」
「可愛いと思う。 普段使いするのもアリなんじゃないの」
「……おう、そうするわ」
何気なくおだてられ、その気になったアリスは、すかさずジャン・ジャックに向かって、「どうよ」の言葉と共に、色んなポーズをとってみせる。
ジャン・ジャックも「いいと思います」と言いつつ、黒球の方を見て、「ただ、今は敵を警戒した方が」と、アリスに注意を促した。
するとアリスは、少ししょんぼりしながら口を尖らせる。
「……おう、そうするわ」
そして黒球を見る。




