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天の声
「そういやさぁ、服部、何か進化出来るんじゃなかったっけ?」
俺は話を逸らす。
服部は目を丸くしている。
「おお、忘れてたでござる。」
「忘れてたのかよ。俺にダメダメとか偉そうに言える立場かお前。」
「それはそれでござる。」
流しやがったよ、オイ。
と、ガインとタシリモが服部に話しかける。
「何に進化出来るんだ?影ぼうしの進化など、聞いたことがないぞ。」
「600年前まで遡らないと、影ぼうしが進化したという記録はないな。そして、何に進化したか、詳しい情報は伝わっていない。」
「つまり、拙者、歴史的な魔物になるでござるか?」
ちょっとウキウキしてやがるだろこいつ。
まぁ、気持ちはわからんでもないわ。
ザコモンスターに転生したと思ってたところに、いきなり道が拓けたんだもんな。
そらテンションも上がるわ。
「えーと、進化出来る魔物は…!」
『キャク、グレムリン、影武者、飛影、シルキーだよっ☆ひとつ選んでねっ☆』
「何者だっ!?」
「何だ、この声は!?」
ガインとタシリモは驚いてるみたいだが、俺たちは動じない。
動じないが、俺的にはげんなりするわ。
この、癪に障る声には聞き覚えがあるからな。
「女神様、でござるな?」
『ぴんぽんぴんぽーん☆慈愛の女神、カプリスちゃんでぇーっす☆』
出た出たオイ!忘れた頃に嫌なタイミングでよ!




