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やりとり
ガインが叫ぶ。
「貴様は罪なき人々の生命を弄んだ!」
デシネも叫ぶ。
「私は、愛する人を甦らせたいという想いに手を貸しただけだ!」
二人は、どちらも生命にこだわって生きてきた。
剣を振るうガインが叫ぶ。
「貴様は、己の義妹の家族を闇に堕とした!」
黒棘を伸ばし、刺突を狙うデシネも叫ぶ。
「必要だと判断したのだ!」
二人のやりとりを目の当たりにして、素朴な疑問があるアリスは、降下する穴倉をチラチラと見ながら、自分の中にいるクマガイに語りかける。
『なぁ、ちょっと気になったんだけどよぉ。 こいつら、人の生き死にでケンカしてねぇ?』
『ふご?』
クマガイは今、完全に油断していた。
ガインとデシネのやりとりにも興味はないので、油断してぼんやりしていた。
するとアリスに、そのことで話しかけられた為、少し驚く。
『ごめん、ぼーっとしてた! 何の話? 何の話?』




