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女神の寵愛

 ジャン・ジャックの体からは、白い(もや)の様な(オーラ)が立ちのぼる。

 気はジャン・ジャックの体力を変換して作る神聖毒で出来ている。

 限界を超えて放出すれば、ジャン・ジャックを死に至らしめる諸刃の刃である。


「はぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!」


 だが、ジャン・ジャックは躊躇なく気を放出し、デシネへと流し込む。


(この命尽きるとしても構わん!)


 ジャン・ジャックの心に、強烈な光がともる。

 それは、アリスの存在。

 かつてジャン・ジャックは、アリスによって蘇生し、そして先刻、組成を果たした。

 だがそれを復活だとは思っていない。


(俺は、あの方によって二度も!)


 ジャン・ジャックは、アリスにもたらされた復活を、新生だと思っている。

 生まれ変わったのだと思っている。

 持たざる者であるジャン・ジャックは、世を()ねて、罪深き騎士殺しに邁進した。

 しかし、そんなジャン・ジャックに、アリスは生命をくれる。


「俺は二度も! 女神の寵愛を受けたのだ! この命、女神(アリス様)の為に!」


 遥か上から裾野を見下ろすデシネは、ジャン・ジャックの言葉に眉をしかめる。

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