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何言ってんの?
「オォォイ!」
アリスはさらに叫ぶ。
フォンテスの一撃が弾かれていたのを見ていたのだから、衝壁がそこにあるであろうことは、誰しもが分かるはずである。
しかし、自分だけはくぐり抜けられるだろう、もしくはブチ破れるだろう、という根拠のない自信がアリスにはあった。
呆れ声のクマガイの声が、アリスの頭に響く。
『いや、弾かれたの見たじゃん……?』
『見たけどよぉ、いけるかと思ったわ』
『何で……?』
『だって俺、美少女だわ』
『ええ……? 何言ってんの……?』
クマガイの呆れ声に、困惑の色が上乗せされてゆく。
アリスとクマガイ、二人はむきだしの魂同士で会話している。
それが故、お互いの感情が手に取る様にわかる。
もちろん、アリスには、クマガイの心が、感情がわかる。
『クマガイおいテメェ、まじで呆れてんじゃねぇわ』




