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再度の突撃失敗
その速度は凄まじく、アリスをどんどん離してデシネに肉薄する。
デシネの手が黒く変色しながら伸び、枝分かれして尖る黒棘だが、フォンテスの突撃があまりにも速すぎて、かすりもしない。
その様子を地上から眺めるマシアスは、歓喜の顔で雄叫びをあげる。
「うぉぉ、行っけぇぇ!」
その声に応えるかの様に、フォンテスの口もとに笑みが浮かび、燃える瞳は更に燃えて、飛行速度が上がってゆく。
デシネは目前だ。
「でィィィッッッやァァァァッッッ!」
繰り出されるフォンテスの拳。
だが。
ギィィィン!!!
またも見えない壁に阻まれ、弾かれた、フォンテスの拳。
「ダメか! ちぃぃッ!」
またも黒棘がフォンテスを襲う。
だが今度は、フォンテスも食らわない。
回避しながら距離を取る。
デシネはその様子を見ながら、黒棘を伸ばし追わせるが、その時、下方からアリスが迫って来た。




