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突貫失敗
フォンテスは、シャノンの様子にかねてから気を配っていた。
それは、自分と似ている部分があると思ったからだった。
(邪神デシネ、奴は危険だ!)
燃える炎をまとうフォンテスが飛び上がり、一直線にデシネへと迫る。
デシネの邪神体は黒山の様にそびえ、枝分かれしていて、その枝に無数の棘を作り出した。
目を涼しげに細めるデシネが、ピクリと腕を動かすと、その棘が一斉に伸びて、フォンテスに迫る。
するとフォンテスはそれを避け、かいくぐりながら加速してゆく。
「おォォォォォォォォォッッ!」
固く握った拳はひときわ強い炎をまとっている。
そして遂にはデシネが目前に。
「食らえッッ!」
フォンテスは炎の拳を繰り出すが、しかし、見えない壁に阻まれた。
金属同士を強く打ち付けた様な、ギン、という音と共にフォンテスの腕は弾かれ、そしてその体は、デシネの黒棘に串刺しとされた。




