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シャノンと穴倉

「俺はやっぱり、戦わないといけないんだなって思えたよ」


 誰に聞かせるでもない穴倉の言葉は、一種の吹っ切れた雰囲気をまとっている。

 その表情は敵意を多分に(はら)んでいて、硬く尖っていて、目が、いつにも増して爛々(らんらん)と輝き、燃えている。

 今の穴倉の顔は、常人が見れば、不穏さをかんじ、恐怖で萎縮する程に禍々しい。

 とはいえ、ここに集うは歴戦の猛者(もさ)(ぞろ)い。

 怯む者など、いない。

 しかし、全く平常心を保てる者ばかりというわけでもない。

 誰あろう、シャノンである。

 彼女は、穴倉への嫌悪感を隠そうとせず、眉をしかめて吐き捨てた。


「醜い戦闘生物」


 その言葉は辛辣で、しかし正直で、そしてどこか悲しげであった。

 何故ならば。


(あれは、私たち吸血鬼と似ている)


 シャノンは、自分たち吸血鬼を、穴倉に重ねて見ているからだ。

 穴倉とシャノンたち吸血鬼は、全く違う生物である。

 だが、戦闘生物としての気性は似ている。

 故にシャノンは、無意識ながら、悲しみの感情を漏らしてしまっていたのだ。

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