表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1710/2233

邪神化

 その灼熱の眼光、そして脈動の異常さに、デシネは目を見張る。

 その瞬間、障気の放出が一瞬弱まった。


(この魔物は一体……?)


 だがそれは、ほんの一瞬のことで、再び障気の放出が強まる。


「さあ、おいで……」


 そして、デシネの体のそこかしこが裂けた。

 それは切れ目裂け目という風ではなく、魚のえらの様なもの。

 開閉を繰り返しては、より濃く障気を噴き出し始める。

 次に、デシネの四肢が、ほどける様に枝分かれし、肥大化しながら末広がりに広がって、人ならぬ、山の様に大きな異形へと変わってゆく。

 それに比例して裂け目は増え、やはり障気を放出し、その闇を浴びた皮膚がどす黒く変色してゆく。

 肥大した体の頂上にはデシネの上半身であった部分があり、背中からは無数の翼が生えて、肋骨が(とげ)の様に露出した。

 腹が腐り落ちる様に溶け、ぽっかりと大口が開く。


接続(コネクト)……」


 そして静かな、闇そのものを声にのせた様な一言を発すると、デシネの眼前、その空間に、結晶化した妻が出現した。

 空中に浮かぶ妻の結晶がデシネの腹から下の部分におさまり、肋骨にがっちりと掴まれて、障気の中で鈍く輝きを放つ。

 この異容を目の当たりにしたアリスも、クマガイも、ガインも、ジャン・ジャックも、吸血鬼たちも、戦慄して顔がこばわり、ただ目の前の異形を見上げるのみだ。

 だが穴倉だけが、燃える様な眼光を放ち続けている。

 そして力の限り、声の限り、猛々しく叫んだ。


混血(ハイブリッドォォ)熱線砲(ブラスタァァァァァァァ)!!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ