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シャノンだってそう、だが
シャノンだってそうだ。
フォンテスのことを慕っている。
吸血鬼は階級があるが、フォンテスの態度は、誰にたいしても変わらない。
以前は品があるとは言い難かったが、心を開いて喋る性質は変わらない。
主として頼りないところはあるし、未熟なところばかりだ。
しかし、愛されている。
フォンテス本人は、吸血鬼として育って来なかったことを気にしているし、シャノンも、フォンテスが従来の吸血鬼と同じだとは思わない。
言ってしまえばフォンテスは異物だ。
だが、嫌な異物ではなかった。
(そう、フォンテス様がいれば)
吸血鬼は誇り高く、気性が荒い。
そしてフォンテスは、誇り高い様でそうでもなく、気性が荒い様でそうでもない。
時には、和ませてもくれる。
(フォンテス様がいれば、我が一族はどこまでも一丸となって繁栄するだろう)
皆、いつの間にかフォンテスのことが好きになっていて、いつの間にか慕ってしまう。
だが、中には、不信をかんじる者も出て来る。




