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仲間たちは変わってしまった
こんなことを考える様になってしまったのには理由がある。
惑い、迷走する様になってしまったのは、揺らいだからだ。
仲間たちへの信頼の気持ちが揺らいだからだ。
それは、吸血鬼の誇りを保てなくなったからだとシャノンは考える。
あの日、シャノンたちはアリスと出会い、各一撃のもとに撃退されて行った。
かなう相手ではなかった。
仲間たちはあの戦いを経て、変わってしまった様に思う。
だからシャノンは、アリスと共闘関係の図式になっていることが、そこにいる自分が許せないのである。
(私がいなくても、何も影響はない)
シャノンはフォンテスを見た。
燃える様な赤い瞳、燃える様な赤い髪のフォンテスを見た。
(そう、フォンテス様がいるのだから)
シャノンの表情には、フォンテスへの様々な感情が乗る。
自分たちが崇めるべき真祖の吸血鬼、フォンテス。
ハッキリ言って、頭はいいとは言えない。
吸血鬼のことを何も知らない。
だが、全ての吸血鬼を家族の様に思ってくれているのがわかる。
フォンテスからは、真心をかんじることばかりだった。
それは老若男女、どの吸血鬼も思っただろう。
だから皆、フォンテスのことが好きなのだ。




